
ナスが最近スーパーなどで出回っています。本来は夏の野菜のはずですが。本当のところ、季節はずれの野菜にあまり期待はしてなかったのですが、その予想はいい意味で裏切られました。
オリーブオイルをたっぷりと吸い込んだナスは、夏の香りがしました。周りの空気、大げさに言えば環境を、数分の間だけそのパスタは変えました。こんな季節の受容の仕方もあるのだなと思いました。
大して手間はかけていないのですが、自分でパスタをつくっていると、素材に対する感受性が生まれてくるような気がします。有名な店で食べるパスタももちろんいいのですが、それとは違ったものが、自分でつくるものの中にはあります。それは季節感なのかもしれません。自分を中心として定点観測をしているようでいながら、実は季節の移り変わりにつれて自分も変わっていくような感覚と言えるかもしれません。
室町時代に中国から伝来したお茶は、はじめは器や茶席の豪華さを競うものでした。しかし村田珠光はそれに異を唱え、いわゆる侘び茶を創始します。私は茶道はよくわかりませんが、でも何となくその感じはわかるような気がします。
